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2024.01.31
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豊田章男会長のスピーチが気づかせてくれたこと

私自身、経営者を志し、なにをやりたかったのか?と問われれば、「良い社会をつくりたい。人の役に立ちたい」とかそういう青臭いことだったと思います。業種としては、何でも良かったのかも知れません。けど、私が経営者を志したとき、目の前には、教育の仕事があり、そして、それにどっぷりはまっていました。

私が創業よりこだわっているのは、考えることを重視することです。子どもに接するときも、安易に答えは与えずに、考える糸口を与えて待つ。スタッフに接するときも、このスタイルは同じです。経営理念の「成長を共にし、豊かな社会をつくる」の"成長"には、こういう想いも込めています。

目先のテストの点数を取るためには、公式やテクニックを教えた方が楽。仕事も、マニュアル覚えて言われたことをやっているだけ方が楽。事業も、サービスをフランチャイズ化して、全てマニュアル化する方が楽なのかも知れません、「もしかしたら、その方が儲かるのでは?」と考えてしまう弱い自分・よこしまな自分もいます。

第40回NPS研究会・総会での、トヨタ自動車豊田章男会長のスピーチを見ました。そこで、豊田会長がこのようなことを言われました。

「人の持つ考える力を尊重する。それは、TPSが教えてくれたこと」

TPSとは、トヨタ生産方式のことで、トヨタ自動車の製造や販売の根幹をなすものです。TPSの根底にあるのは、"たゆまぬ改善を続ける"という姿勢です。この"たゆまぬ改善を続ける"ことが、人に考える力を身につけさせ、考えることを尊重することに繋がっていきます。

答えなどない時代。多様な社会。こんな時代で私たちはどう生きていくのか?私なりの答えは、"悩み続けること"です。

スタッフはみんな仲間、利用者様・お客様にはできる限り寄り添いたい。相手が誰であれ、相手の悩みに耳を傾け、目の前で起きていることををしっかり受け止めて、答えを一緒に探す。もし、答えがすぐに見つからない場合は、一緒に悩み、現状を打開する方法を一緒に模索する。これをやりたいがために・続けたいがために経営者になったのかも知れません。

スピーチにて、豊田章男会長を突き動かしたエネルギーは、苦しみや怒り、葛藤だと感じました。私のエネルギー源も似たようなものだと思います。答えなどない時代に苦しみ、もがきながら、最良の道を慎重に選んでいく。そんな人生を続けていきたいと思わせて頂いたスピーチでした。

豊田章男ファンとしては、今回も最高のスピーチでした。このようなスピーチをどこでも見ることができる時代でよかったなと思いました。皆さんも、ご興味あれば、是非ご視聴ください。

豊田会長講演「“トヨタらしさ”を取り戻す戦いに終わりなし」|トヨタイムズニュース

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